今回のテーマは、「何年分の介護費用を準備すればいいの?」です。
最近よく、「一口に介護と言っても、終わりが見えないからどれくらい準備すればいいのか分から
ない」という声を耳にします。確かに、どのくらいの金額を準備すればいいのか目安がほしいとこ
ろです。今回は、その目安の一つをご紹介いたします。
■健康寿命から考える介護の準備費用
健康寿命とは?
WHOが示す。健康で自立した生活できる期間のこと。
平均寿命ー健康寿命=非健康期間(介護が必要な期間)
・男性の平均寿命79歳
・男性の健康寿命73歳 つまり、6年間分の介護期間
・女性の平均寿命86歳
・女性の健康寿命78歳 つまり8年間分の介護期間
つまり、この差が介護が必要な期間となるのです。あくまでこれは目安ですが、
最低限この期間の費用は準備しておいた方がいいかと思います。
これらは三大介護原因の、「脳卒中」、「認知症」、「関節疾患」などが原因です。
70歳から老化が特に顕著に!
人間は年をとるごとに老化が始まりますが、運動や習慣である程度は食い止められます。
しかし、70歳を過ぎてからは、全般的な機能低下が顕著になります。
要介護認定も増加する年齢
年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合は
65歳~69歳では2.7%
80歳~84歳では27,7%
85歳以上56,9%
特に、70歳を過ぎたあたりから「脳血管疾患系」の発症率が高くなります。
金額はもちろんどんな介護サービスを受けるのかで大きく変わってきますから、
具体的には出せませんが、逆にどのような介護サービスを受けたいのかを家族で話
合って、その1年間分の費用を計算すれば、最低準備したい金額が計算できます。
介護費用の目安 参考文献:東洋経済新報社 東洋経済 2010・12・18
・有料老人ホーム(介護付き) 入居一時金0~数千万円 月約15万円~30万円
・有料老人ホーム(住宅型) 入居一時金0~数千万円 月約20万円~30万円
・高齢者向け分譲マンション 分譲額数千万円
・特別養護老人ホーム 月約5万円~15万円
・介護療養型医療施設 月約7万円~17万円
・認知症高齢者グループホーム 月約12万円~18万円